1.上腕切断に対して筋電義手を処方した1例
症例は53歳男性. 平成16年4月, 製麺機に巻き込まれ受傷, 右上腕切断術を施行された. 断端長は22cmであった. 受傷後2ヵ月で義手作成の目的で当センターに紹介され, 能動義手を製作し, 4ヵ月後には十分な操作が可能となった. しかし, 外観が不良で, 把持力が弱いため本人は筋電義手を強く希望した. 筋電トレーニング装置による評価を行い, 上腕二頭筋, 上腕三頭筋の筋電信号によってつまみ動作と手関節の回旋をコントロールすることが可能と判断し, 筋電義手を作成した. 肘は肩の動きによるケーブルコントロールとした. 筋電義手はピンチ力が8kgあるため, 段ボール箱を持ち上げることも可能であっ...
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Veröffentlicht in: | 信州医学雑誌 2006, Vol.54 (6), p.465-465 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は53歳男性. 平成16年4月, 製麺機に巻き込まれ受傷, 右上腕切断術を施行された. 断端長は22cmであった. 受傷後2ヵ月で義手作成の目的で当センターに紹介され, 能動義手を製作し, 4ヵ月後には十分な操作が可能となった. しかし, 外観が不良で, 把持力が弱いため本人は筋電義手を強く希望した. 筋電トレーニング装置による評価を行い, 上腕二頭筋, 上腕三頭筋の筋電信号によってつまみ動作と手関節の回旋をコントロールすることが可能と判断し, 筋電義手を作成した. 肘は肩の動きによるケーブルコントロールとした. 筋電義手はピンチ力が8kgあるため, 段ボール箱を持ち上げることも可能であった. 今回, 筋電義手の必要性を示した書類, ビデオを整え申請し, 長野県では初めて身体障害者福祉法による交付が決定された. 筋電義手処方に際しては, 支給制度面でのハードルが高いため, 行政に対して積極的に働きかける必要があった. |
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ISSN: | 0037-3826 |