6 経舟状骨,経有頭骨,経三角骨月状骨周囲脱臼骨折の1例

症例は26歳女性.2003年5月2日にバイクの事故で受傷.受診時レントゲン,CTで経舟状骨,経有頭骨,経三角骨月状骨周囲脱臼が認められた.DTJスクリュー,およびKワイヤーを用いた観血的整復固定術を行った.術後8カ月の現在骨癒合は得られ,経過良好である.今回の受傷機序はGreater arc injuryの経路による月状骨周囲脱臼であり,舟状骨,有頭骨,三角骨の3つの手根骨の骨折を呈していた.渉猟した範囲では7例のみであり,本邦での報告は認められなかった.術後は手根間関節症,橈骨手根関節症の頻度が高いとの報告があり,今後の経過観察が必要である....

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2005, Vol.53 (4), p.247-247
Hauptverfasser: 中村恒一, 谷川浩隆, 最上祐二, 君塚康一郎, 加藤博之, 唐澤善幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:症例は26歳女性.2003年5月2日にバイクの事故で受傷.受診時レントゲン,CTで経舟状骨,経有頭骨,経三角骨月状骨周囲脱臼が認められた.DTJスクリュー,およびKワイヤーを用いた観血的整復固定術を行った.術後8カ月の現在骨癒合は得られ,経過良好である.今回の受傷機序はGreater arc injuryの経路による月状骨周囲脱臼であり,舟状骨,有頭骨,三角骨の3つの手根骨の骨折を呈していた.渉猟した範囲では7例のみであり,本邦での報告は認められなかった.術後は手根間関節症,橈骨手根関節症の頻度が高いとの報告があり,今後の経過観察が必要である.
ISSN:0037-3826