5 Whole PTH/intact PTH ratioが高値を示した慢性腎不全透析患者での静注VD3製剤投与の1症例(7-84PTHは1-84PTHの阻害因子か?

【目的】whole PTH/intact PTH ratio(以下ratio)が0.97の二次性副甲状腺機能亢進症透析患者に静注VD3製剤を50週投与し,7-84PTHがPTH活性に及ぼす影響について検討した.【症例】平成13年慢性腎不全により透析導入した65歳女性.intact PTH(以下iPTH)510pg/ml(whole PTH(以下wPTH)498pg/m1)と高値のため静注VD3製剤を投与し,以後2週間ごとに3名の対照患者も同様に各PTH,補正Ca,BAPを採血し50週経過観察した.【結果】(1)VD3投与によりratioは0.76-0.99,対照群は0.49-0.58で推移した...

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2005, Vol.53 (1), p.54-54
Hauptverfasser: 山田吉広, 熊藤公博, 袖山孝徳, 床尾万寿雄, 須澤大知, 百瀬光生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】whole PTH/intact PTH ratio(以下ratio)が0.97の二次性副甲状腺機能亢進症透析患者に静注VD3製剤を50週投与し,7-84PTHがPTH活性に及ぼす影響について検討した.【症例】平成13年慢性腎不全により透析導入した65歳女性.intact PTH(以下iPTH)510pg/ml(whole PTH(以下wPTH)498pg/m1)と高値のため静注VD3製剤を投与し,以後2週間ごとに3名の対照患者も同様に各PTH,補正Ca,BAPを採血し50週経過観察した.【結果】(1)VD3投与によりratioは0.76-0.99,対照群は0.49-0.58で推移した.(2)wPTHとiPTH,HS-PTH,C-PTH各相関はr=0.81~0.99,BAPとwPTH,HS-PTH,C-PTH各相関はr=0.51~0.61でありともに対照群より相関係数が高かった.【考察】静注VD3製剤投与において,7-84PTHが少ないこの症例では対照群に比して各PTH間およびBAPとの間の相関が良く,7-84PTHは抗PTH因子として働いている可能性が考えられた.
ISSN:0037-3826