5 喀血のため緊急手術を行った肺放線菌症の1例

症例は61歳の男性で,血痰のため近医を受診し,胸部CTで右中葉の腫瘤を指摘された.5日後に約500mlの喀血あり,緊急気管支動脈造影ならびに塞栓術を施行した.しかし,その4日後に再び喀血あり,続くため当院に転院した.CTでは右S5,心膜に接して造影効果のある3×2cmの腫瘤あり,気管支動脈造影では右中葉に濃染像を認めた.前側方開胸下に中葉切除を行った.心膜との癒着は認めたが,腫瘤へ流入する異常血管は認めなかった.組織学的に,腫瘤は放線菌塊,膿瘍,血腫から構成されていた....

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2005, Vol.53 (1), p.46-47
Hauptverfasser: 濱中一敏, 西村秀紀, 酒井宏司, 大野康成, 宮川雄輔, 関 仁誌, 宗像康博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は61歳の男性で,血痰のため近医を受診し,胸部CTで右中葉の腫瘤を指摘された.5日後に約500mlの喀血あり,緊急気管支動脈造影ならびに塞栓術を施行した.しかし,その4日後に再び喀血あり,続くため当院に転院した.CTでは右S5,心膜に接して造影効果のある3×2cmの腫瘤あり,気管支動脈造影では右中葉に濃染像を認めた.前側方開胸下に中葉切除を行った.心膜との癒着は認めたが,腫瘤へ流入する異常血管は認めなかった.組織学的に,腫瘤は放線菌塊,膿瘍,血腫から構成されていた.
ISSN:0037-3826