手術室に勤務する看護師の職務特性とワーク・ライフ・バランスが精神的健康に及ぼす影響

「I. 緒言」近年の麻酔や低侵襲手術の進歩により, 従来手術療法が困難であった高齢者や重度の併存症をもつ患者の手術も可能となり, 全身麻酔による全国の1か月の手術件数は平成20年の19万件から平成26年には23万件に増加している. 周術期における手術室看護師の役割は, 術中を中心に術前, 術後を含めた患者の支援であり, 今後さらなる手術件数の増加に伴い, 手術室看護師の仕事要求の高まりが考えられる. また, 手術看護は手術特有の知識と技術を要し, 予定された手術によって業務が決定し, さらに緊急手術の対応, 手術の進行により業務の変更がなされる部署である. ICU, 各病棟, 外来との部署別の...

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Veröffentlicht in:日本健康学会誌 2021/09/30, Vol.87(5), pp.229-236
Hauptverfasser: 有本, 信江, 熊谷, たまき
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 緒言」近年の麻酔や低侵襲手術の進歩により, 従来手術療法が困難であった高齢者や重度の併存症をもつ患者の手術も可能となり, 全身麻酔による全国の1か月の手術件数は平成20年の19万件から平成26年には23万件に増加している. 周術期における手術室看護師の役割は, 術中を中心に術前, 術後を含めた患者の支援であり, 今後さらなる手術件数の増加に伴い, 手術室看護師の仕事要求の高まりが考えられる. また, 手術看護は手術特有の知識と技術を要し, 予定された手術によって業務が決定し, さらに緊急手術の対応, 手術の進行により業務の変更がなされる部署である. ICU, 各病棟, 外来との部署別の比較において, 手術室は仕事裁量が最も低いことが指摘されている.
ISSN:2432-6712
2432-6720
DOI:10.3861/kenko.87.5_229