衣服の湿潤をめぐる展開

衣服の湿潤は衣服着用時の快適感を大きく左右する要因である.衣服の湿潤感に関する研究を概説し,その要因について報告する.衣服素材が湿潤すると,それに伴って物性が変化する.湿潤した衣服を着用したときの体温調節反応は,吸湿しているか,吸水しているかによって異なる.湿潤感に影響を与える衣服素材の物性について示す.湿潤感は,衣服素材の吸水・吸湿による温度変化だけではなく,衣服素材の表面の形状や衣服素材中に存在する水の状態が関連する.よって,衣服の湿潤感は,温度と接触にかかわる複合感覚として知覚されていると推測される....

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Veröffentlicht in:日本生気象学会雑誌 2013, Vol.50(1), pp.3-9
1. Verfasser: 潮田, ひとみ
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:衣服の湿潤は衣服着用時の快適感を大きく左右する要因である.衣服の湿潤感に関する研究を概説し,その要因について報告する.衣服素材が湿潤すると,それに伴って物性が変化する.湿潤した衣服を着用したときの体温調節反応は,吸湿しているか,吸水しているかによって異なる.湿潤感に影響を与える衣服素材の物性について示す.湿潤感は,衣服素材の吸水・吸湿による温度変化だけではなく,衣服素材の表面の形状や衣服素材中に存在する水の状態が関連する.よって,衣服の湿潤感は,温度と接触にかかわる複合感覚として知覚されていると推測される.
ISSN:0389-1313
1347-7617
DOI:10.11227/seikisho.50.3