領域気象モデルを用いた関東平野中央部における 2007 年 8 月 15–16 日の猛暑の数値シミュレーション
本研究では,関東平野中央部で著しい高温となった典型事例である 2007 年 8 月 15,16 日について領域気象モデルによる数値シミュレーションを行い,高温の要因を調べた.15 日,16 日ともに,関東平野北西内陸域を中心とした地上気温の極大域が見られた.15 日は混合層がよく発達しており,日射による加熱が気温上昇の大きな要因であることが示された.また,気温極大域が弱風域に対応しており,海風の影響が及ばないことが高温域の形成に寄与していることがわかった.一方,16 日は日射加熱による気温上昇の影響もあるが,地上気温の極大域には強い北西風が吹いており,フェーンによる昇温の影響も大きいことがわか...
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Veröffentlicht in: | 日本生気象学会雑誌 2009, Vol.46(1), pp.35-41 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究では,関東平野中央部で著しい高温となった典型事例である 2007 年 8 月 15,16 日について領域気象モデルによる数値シミュレーションを行い,高温の要因を調べた.15 日,16 日ともに,関東平野北西内陸域を中心とした地上気温の極大域が見られた.15 日は混合層がよく発達しており,日射による加熱が気温上昇の大きな要因であることが示された.また,気温極大域が弱風域に対応しており,海風の影響が及ばないことが高温域の形成に寄与していることがわかった.一方,16 日は日射加熱による気温上昇の影響もあるが,地上気温の極大域には強い北西風が吹いており,フェーンによる昇温の影響も大きいことがわかった.このフェーンは,風上側斜面で降水を伴わないフェーンであることが示唆された. |
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ISSN: | 0389-1313 1347-7617 |
DOI: | 10.11227/seikisho.46.35 |