5. 生菌死菌を区別した口腔細菌の定量検出法の開発

生菌死菌を区別して定量検出可能な蛍光染色フィルタ法を口腔細菌に応用し, その測定系について評価, 検討した. 代表的な口腔細菌6菌種, および臨床サンプルを使用し, 蛍光染色フィルタ法と標準寒天平板培養法で菌数を測定し, 生菌数の相関を解析した結果, 蛍光染色フィルタ法による生菌数と標準寒天平板培養法によるコロニー数との間には, 非常に高い相関が見られた. これより, 口腔内細菌に対して蛍光染色フィルタ法は生菌, 死菌を分けて迅速に細菌数を測定することが可能であることが示された. また, 唾液などの臨床サンプルに直接応用可能であることが明らかになったため, 今後, 臨床の場において, 蛍光染色...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:九州歯科学会雑誌 2009, Vol.63 (2), p.105-105
1. Verfasser: 正清義朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:生菌死菌を区別して定量検出可能な蛍光染色フィルタ法を口腔細菌に応用し, その測定系について評価, 検討した. 代表的な口腔細菌6菌種, および臨床サンプルを使用し, 蛍光染色フィルタ法と標準寒天平板培養法で菌数を測定し, 生菌数の相関を解析した結果, 蛍光染色フィルタ法による生菌数と標準寒天平板培養法によるコロニー数との間には, 非常に高い相関が見られた. これより, 口腔内細菌に対して蛍光染色フィルタ法は生菌, 死菌を分けて迅速に細菌数を測定することが可能であることが示された. また, 唾液などの臨床サンプルに直接応用可能であることが明らかになったため, 今後, 臨床の場において, 蛍光染色フィルタ法を用いた細菌検出を歯内療法などの診断に適用できる可能性が示唆された.
ISSN:0368-6833