P-31. 介護保険関連施設における口腔ケア時の口腔清掃物品について

口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防にもつながることから, 介護保険における介護予防の中で, 口腔機能向上として導入された. 今回は, 介護保険関連施設において口腔ケア時に利用される口腔清掃物品の実態と問題点を把握する目的で, 九州内某県の全介護保険関連施設を対象にアンケート調査を行い, 279施設から回答を得た. その結果, 最も多く使用されているものは「歯ブラシ」で92.5%, 次いで「ガーゼ」45.2%, 「スポンジブラシ」41.9%, 「義歯ブラシ」35.4%「舌ブラシ」21.1%の順であった. 「豚毛歯ブラシ」の使用が50件17.9%, 「綿棒」の使用も12.9%にみられた. 一方, 歯間ブラ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:九州歯科学会雑誌 2009-01, Vol.62 (5), p.195-195
Hauptverfasser: 榊原葉子, 上森尚子, 尾崎由衛, 服部信一, 木村貴之, 唐木純一, 柿木保明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防にもつながることから, 介護保険における介護予防の中で, 口腔機能向上として導入された. 今回は, 介護保険関連施設において口腔ケア時に利用される口腔清掃物品の実態と問題点を把握する目的で, 九州内某県の全介護保険関連施設を対象にアンケート調査を行い, 279施設から回答を得た. その結果, 最も多く使用されているものは「歯ブラシ」で92.5%, 次いで「ガーゼ」45.2%, 「スポンジブラシ」41.9%, 「義歯ブラシ」35.4%「舌ブラシ」21.1%の順であった. 「豚毛歯ブラシ」の使用が50件17.9%, 「綿棒」の使用も12.9%にみられた. 一方, 歯間ブラシを使用している施設は12.2%, フロスは3.2%のみで, 歯科領域で一般的に利用される清掃補助具の使用頻度が低いことが認められた. 今回の調査研究から, 口腔ケアの概念として口腔内清掃として認識している施設も多いのではないかと考えられ, 今後は, 口腔ケアの考え方に対する理解と清掃用具の使用方法に対する指導や説明が必要と思われた.
ISSN:0368-6833