ゴシックアーチ描記とチェックバイト採得の同時記録法

日常臨床における補綴関連検査のうち, ゴシックアーチ描記法は水平的顎位の決定法として, またチェックバイト採得は半調節咬合器の顆路傾斜角測定を目的として行われている. 従来より当講座における全部床義歯の臨床ステップでは, ゴシックアーチは垂直的顎位決定後に咬合器に作業模型を付着した後に行い, チェックバイト採得は上下顎の義歯完成後に行っている. 今回, 口内法ゴシックアーチトレーサーを利用して, ゴシックアーチ描記後に中心位および前方, 左右側方の偏心位における咬合採得を行い, 両者の同時記録を試みた. 本手技は, 容易でかつチェアータイムや来院回数の短縮につながることから, 患者ならびに術者...

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Hauptverfasser: 槙原絵理, 尾座本まゆみ, 有田正博, 鱒見進一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:日常臨床における補綴関連検査のうち, ゴシックアーチ描記法は水平的顎位の決定法として, またチェックバイト採得は半調節咬合器の顆路傾斜角測定を目的として行われている. 従来より当講座における全部床義歯の臨床ステップでは, ゴシックアーチは垂直的顎位決定後に咬合器に作業模型を付着した後に行い, チェックバイト採得は上下顎の義歯完成後に行っている. 今回, 口内法ゴシックアーチトレーサーを利用して, ゴシックアーチ描記後に中心位および前方, 左右側方の偏心位における咬合採得を行い, 両者の同時記録を試みた. 本手技は, 容易でかつチェアータイムや来院回数の短縮につながることから, 患者ならびに術者にとって臨床上有用であると思われた.
ISSN:0368-6833