ゴシックアーチ描記とチェックバイト採得の同時記録法に関する検討

「緒言」日常臨床における補綴関連検査のうち, ゴシックアーチ描記法は水平的顎位の決定法として, またチェックバイト採得は半調節咬合器の顆路傾斜角測定を目的として行われている. 従来より当講座における全部床義歯の臨床ステップでは, ゴシックアーチは垂直的顎位決定後に作業模型を付着した咬合器上で咬合床にゴシックアーチトレーサーを装着した後に行っている. また, チェックバイト採得は上下顎完成義歯を口腔内に装着して行っている. 今回, 下顎全部床義歯製作を希望して来院した上顎有歯顎, 下顎無歯顎の女性患者の義歯製作過程において, 口内法ゴシックアーチトレーサーを利用したゴシックアーチ描記後に中心位お...

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Veröffentlicht in:九州歯科学会雑誌 2004/04/25, Vol.58(2), pp.43-50
Hauptverfasser: 槙原, 絵理, 尾座本, まゆみ, 有田, 正博, 鱒見, 進一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」日常臨床における補綴関連検査のうち, ゴシックアーチ描記法は水平的顎位の決定法として, またチェックバイト採得は半調節咬合器の顆路傾斜角測定を目的として行われている. 従来より当講座における全部床義歯の臨床ステップでは, ゴシックアーチは垂直的顎位決定後に作業模型を付着した咬合器上で咬合床にゴシックアーチトレーサーを装着した後に行っている. また, チェックバイト採得は上下顎完成義歯を口腔内に装着して行っている. 今回, 下顎全部床義歯製作を希望して来院した上顎有歯顎, 下顎無歯顎の女性患者の義歯製作過程において, 口内法ゴシックアーチトレーサーを利用したゴシックアーチ描記後に中心位および前方, 左右側方の偏心位における咬合採得を行い, ゴシックアーチおよびチェックバイトの同時記録法について, その手技や従来法との差異について検討したので報告する. 方法 1. 咬合器への模型付着 通法どおり, 概形印象採得後, スタディーモデルを製作し, 下顎全部床義歯の設計を行った. 下顎については常温重合レジンを用いて個人トレーを作製し, 患者の口腔内での辺縁形成後に精密印象採得を行い, 作業模型を作製した.
ISSN:0368-6833
1880-8719
DOI:10.2504/kds.58.43