九州歯科大学附属病院保存治療科を受診した初診患者の調査 : 2000年度〜2002年度
「緒言」大学歯学部附属病院の責務は歯科医師養成とともに, 第二次, 第三次医療機関として, 主にプライマリケアを担う歯科診療所と連携して広範囲にわたる地域に高度専門医療を提供し, さらに開業歯科医師への情報提供を行うことである. 国公立大学の独立法人化の後には, 歯学部附属病院の役割が多少なりとも変化することが予想されるが, 基幹病院として施設の特性を生かし, 地域の歯科医療機関の核として歯科診療所とネットワークを密にし, さらなる連携を確立することが患者への質の高い治療の提供, そしてより高いレベルの歯科医師の輩出へとつながることは想像に難くない. 九州歯科大学附属病院保存治療科には歯の硬組...
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Veröffentlicht in: | 九州歯科学会雑誌 2004/02/25, Vol.58(1), pp.15-23 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」大学歯学部附属病院の責務は歯科医師養成とともに, 第二次, 第三次医療機関として, 主にプライマリケアを担う歯科診療所と連携して広範囲にわたる地域に高度専門医療を提供し, さらに開業歯科医師への情報提供を行うことである. 国公立大学の独立法人化の後には, 歯学部附属病院の役割が多少なりとも変化することが予想されるが, 基幹病院として施設の特性を生かし, 地域の歯科医療機関の核として歯科診療所とネットワークを密にし, さらなる連携を確立することが患者への質の高い治療の提供, そしてより高いレベルの歯科医師の輩出へとつながることは想像に難くない. 九州歯科大学附属病院保存治療科には歯の硬組織疾患, 歯髄疾患, 根尖性および辺縁性歯周組織疾患に関連した主訴を持つ初診患者(新患)が来院する. この中には開業歯科医師からの紹介, 推薦だけでなく他院での治療に不安を抱き来院する患者も見受けられる. また, 初発の疾患だけでなく再発, 再治療を必要とする患者も多く見受けられる. 患者の不安を解消し, また再治療を可及的に減らすためにも, 新患の動向調査は意義深いものである. 本診療科では1991年より, 受診した新患の動向調査を行い, 県立歯科病院として地域の歯科医療の質の向上のための情報提供, 学生教育の充実のための資料としている. |
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ISSN: | 0368-6833 1880-8719 |
DOI: | 10.2504/kds.58.15_1 |