スポーツ歯科医学の現状と展望
「はじめに」1960年ローマオリンピック大会ごろまで, わが国のスポーツ競技は, 一部のチームスポーツや個人種目を除き, 国際舞台における成績はあまり振るわなかった. これは各種目とも各自の指導者, コーチらが, これまで培ってきた自分自身の経験や勘をベースとした, トレーニング方法を選手たちに指導(継承)してきたことや選手個々の能力, 体力, さらには心理的な状況などをあまり考えず, しかも科学的な根拠に基づいたコーチングが行われていなかったことも一因でもある. 今日のようにスポーツ医学の発展が著しくなったのは, 1964年:第18回東京オリンピック大会の開催を機会に, 各種スポーツ競技の特...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 九州歯科学会雑誌 2003/12/25, Vol.57(6), pp.169-176 |
---|---|
1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「はじめに」1960年ローマオリンピック大会ごろまで, わが国のスポーツ競技は, 一部のチームスポーツや個人種目を除き, 国際舞台における成績はあまり振るわなかった. これは各種目とも各自の指導者, コーチらが, これまで培ってきた自分自身の経験や勘をベースとした, トレーニング方法を選手たちに指導(継承)してきたことや選手個々の能力, 体力, さらには心理的な状況などをあまり考えず, しかも科学的な根拠に基づいたコーチングが行われていなかったことも一因でもある. 今日のようにスポーツ医学の発展が著しくなったのは, 1964年:第18回東京オリンピック大会の開催を機会に, 各種スポーツ競技の特徴に合った, 競技力の向上を目的として, 基礎および臨床医学, 運動生理学, 栄養学, スポーツ心理学, トレーナー, コーチ学などの研究者と指導者が一体となって練習や国際交流試合に取り組んできた. また, こうしたスポーツ医学の発展は競技者だけではなく, 老若男女が参加するレクリェーション, 健康, 体力づくり(生活習慣病対策), さらには高度なプロ, スポーツなどを含め, 見て楽しむファンなどの増加など, 競技力の向上や国民の「健康, 生涯スポーツ」の振興に多大な役割を果たしている. |
---|---|
ISSN: | 0368-6833 1880-8719 |
DOI: | 10.2504/kds.57.169 |