Dentition status and temporomandibular joint disorders in patients with rheumatoid arthritis

慢性関節リウマチ(RA)患者の口腔内および顎関節状態を把握する目的で, 総合病院リウマチ科でRAと診断され, 外来治療を受けている40歳から69歳までの女性患者142名(RA群)と, 同年齢のリウマチ科以外の女性患者143名(コントロール群)を対象に, 歯科に関する質問紙による調査, 口腔診査および顎関節の診査を行い, 以下の知見を得た. 1. かかりつけ歯科医院の有無, 口渇感の有無, 日常の歯口清掃, 口腔の健康のために何か配慮しているか, 開口障害の有無の5つの質問を行ったが, いずれも両群間に有意差は認められなかった. 2. 現在歯数は有意にRA患者が少なく, M歯数, DMF歯数,...

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Veröffentlicht in:九州歯科学会雑誌 2002, Vol.56 (6), p.254-254
1. Verfasser: 山川摩利子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:慢性関節リウマチ(RA)患者の口腔内および顎関節状態を把握する目的で, 総合病院リウマチ科でRAと診断され, 外来治療を受けている40歳から69歳までの女性患者142名(RA群)と, 同年齢のリウマチ科以外の女性患者143名(コントロール群)を対象に, 歯科に関する質問紙による調査, 口腔診査および顎関節の診査を行い, 以下の知見を得た. 1. かかりつけ歯科医院の有無, 口渇感の有無, 日常の歯口清掃, 口腔の健康のために何か配慮しているか, 開口障害の有無の5つの質問を行ったが, いずれも両群間に有意差は認められなかった. 2. 現在歯数は有意にRA患者が少なく, M歯数, DMF歯数, パーシャルデンチャー, フルデンチャーは有意にRA患者が多かった. 3. RA患者で顎関節症と診断された者は67.6%であり, コントロール群の32.9%より有意に多く認められた. 4. RAの重症度は, Steinbrockerらのステージ分類, Steinbrockerらの機能障害程度分類およびLansbury活動性指数を用いて評価した. これら3つの分類法と顎関節症の有病率の関係を調べたところ, Steinbrockerのステージ分類が上がるほど, 顎関節症に罹患している人の割合が有意に多い結果であった.
ISSN:0368-6833