53. 幼児の口腔清掃習熟度に関する研究(第 2 報)(第 59 回九州歯科学会総会講演抄録)
近年, 食生活は西洋化, 軟食化などにより著しく変化している. このため口腔の諸器官はこの環境の変化に対応するために様々な変容を遂げようとしているが, その適応, 不適応の様々な現象が今の子供たちに現れているようである. しかし, 各地域において口腔疾患予防に必要な口腔衛生への理解状況を細かく調べた報告はあまり多くない. このため, 保護者に口腔衛生知識がどこまで浸透しているかを調査することが予防活動を行なおうとする我々にとって最も大切なことと考え, 当院において「歯ブラシ指導」を行なった幼児の保護者にアンケート調査を行なった. 調査対象者は, 平成6年から11年3月までに当院に来院した2歳か...
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Veröffentlicht in: | 九州歯科学会雑誌 1999/12/25, Vol.53(6), pp.753-754 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年, 食生活は西洋化, 軟食化などにより著しく変化している. このため口腔の諸器官はこの環境の変化に対応するために様々な変容を遂げようとしているが, その適応, 不適応の様々な現象が今の子供たちに現れているようである. しかし, 各地域において口腔疾患予防に必要な口腔衛生への理解状況を細かく調べた報告はあまり多くない. このため, 保護者に口腔衛生知識がどこまで浸透しているかを調査することが予防活動を行なおうとする我々にとって最も大切なことと考え, 当院において「歯ブラシ指導」を行なった幼児の保護者にアンケート調査を行なった. 調査対象者は, 平成6年から11年3月までに当院に来院した2歳から6歳未満の幼児の保護者350名で子供の歯に関する指導を個別に一度も受けたことがない人を選び, ブラッシング指導(幼児の歯の「染め出し法」によるTBIを含む), 栄養指導, およびフッ素塗布経験について調査を行なった. その結果, オレリーのプラークスコアの結果等から鑑みると保護者によるブラッシングの清掃効果は低く, 知識と実地のギャップがありはじめてブラッシングを行なおうとするときの保護者の困惑等が推測された. また, 食生活習慣を中心とした栄養指導の強化, 定期検査を兼ねたフッ素の継続的な塗布などの個別的な対応の必要性が認められた. |
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ISSN: | 0368-6833 1880-8719 |
DOI: | 10.2504/kds.53.753_2 |