P-31 九州歯科大学附属病院内科外来患者の臨床統計学的検討
平成1年から7年までの内科外来患者総受診数と内科疾患別・歯科疾患別・患者年齢別受診数の経年的推移と, 歯科紹介患者に関する検討を行った. 方法 平成1年から7年までの九州歯科大学附属病院内科外来患者を対象とした. 診療以外の検診や健康診断での受診は除外した. 結果および考察 平成1年から3年の年間受診数は平均68回であったが, その後漸増し平成4年185, 5年489, 6年567, 7年946回(平成1-3年に比し14倍の増加)であった. 患者年齢別で見ると20歳台と50歳台が最も多かったが, 最近2年間では60歳以上の老年者が増加していた. 患者種類別では学内職員や学生の受診回数も増加した...
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Veröffentlicht in: | 九州歯科学会雑誌 1996/08/25, Vol.50(4), pp.748 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 平成1年から7年までの内科外来患者総受診数と内科疾患別・歯科疾患別・患者年齢別受診数の経年的推移と, 歯科紹介患者に関する検討を行った. 方法 平成1年から7年までの九州歯科大学附属病院内科外来患者を対象とした. 診療以外の検診や健康診断での受診は除外した. 結果および考察 平成1年から3年の年間受診数は平均68回であったが, その後漸増し平成4年185, 5年489, 6年567, 7年946回(平成1-3年に比し14倍の増加)であった. 患者年齢別で見ると20歳台と50歳台が最も多かったが, 最近2年間では60歳以上の老年者が増加していた. 患者種類別では学内職員や学生の受診回数も増加したが, 特に口腔外科入院患者の内科受診が平成3年までは皆無であったものが4年以降急増し7年には326回になったのが顕著な変化であった(図1). 内科疾患別では呼吸器疾患が平成1年から相対的に多かったが, 平成7年までには循環器と代謝疾患が増加し, 循環器疾患が呼吸器疾患と同程度となった. 次に消化器疾患が多かった. 臨床診断名では高血圧, 糖尿病, 不整脈, 虚血性心臓病などが多かった. 歯科からの紹介患者は循環器と代謝疾患が多く, 呼吸器疾患は相対的に少なかった. 歯科の原疾患別では圧倒的に悪性腫瘍が多く, 7割を占めていた. この悪性腫瘍を原疾患とした内科外来患者は一人当たりの受診回数が多く平均年齢も高齢であった. 結論 最近当大学附属病院の内科外来受診患者が増加していたが, 特に老年者の口腔外科悪性腫瘍患者で循環器や代謝疾患を合併している者の受診が急増していた. |
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ISSN: | 0368-6833 1880-8719 |
DOI: | 10.2504/kds.50.748 |