口腔外科入院患者における加齢と内科疾患の関連
「緒言」最近の我が国の人口構成は急速な老齢化社会へ向かい, それに伴い疾患も悪性腫瘍, 脳卒中, 虚血性心臓病などいわゆる成人病が増加している1, 2). 歯科患者における有病者歯科診療を考えるときも, この老齢化社会における老齢者歯科診療を考慮する必要がある. 九州歯科大学附属病院内科外来患者においても高齢者が増加し, それに伴う高血圧などの循環器疾患や糖尿病などの代謝疾患を持った歯科患者の受診が増加している3, 4). また, 歯科診療に伴う針刺傷事故での患者-診療者間(または患者-学生間)の感染予防のための内科受診も近年増加の傾向が見られる5). この研究では九州歯科大学附属病院口腔外科...
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Veröffentlicht in: | 九州歯科学会雑誌 1996/06/25, Vol.50(3), pp.477-483 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」最近の我が国の人口構成は急速な老齢化社会へ向かい, それに伴い疾患も悪性腫瘍, 脳卒中, 虚血性心臓病などいわゆる成人病が増加している1, 2). 歯科患者における有病者歯科診療を考えるときも, この老齢化社会における老齢者歯科診療を考慮する必要がある. 九州歯科大学附属病院内科外来患者においても高齢者が増加し, それに伴う高血圧などの循環器疾患や糖尿病などの代謝疾患を持った歯科患者の受診が増加している3, 4). また, 歯科診療に伴う針刺傷事故での患者-診療者間(または患者-学生間)の感染予防のための内科受診も近年増加の傾向が見られる5). この研究では九州歯科大学附属病院口腔外科入院患者における内科疾患合併率への加齢の影響を, 特に有病者歯科診療にて問題となる高血圧糖尿病高脂血症, 並びに感染症歯科診療で問題となる肝炎ウイルス梅毒に焦点を当て, 病歴聴取だけでなく診察所見と血液尿検査結果から重点的に検討した. |
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ISSN: | 0368-6833 1880-8719 |
DOI: | 10.2504/kds.50.477 |