バリアンス分析に基づいたクリティカルパスの改善: 頚部頚動脈血栓内膜剥離術における運動麻痺用クリティカルパスの作成
香川労災病院では平成9年にクリティカルパス (CP) を導入し、脳神経外科病棟では13のCPが作成され、うち9のCPが頻用されている。脳神経外科病棟でCPを使用してきて、運動麻痺の有無が、バリアンス発生の最も大きな要因となっているという印象をうけていた。今回、2001年1月から2002年6月における頚部頚動脈血栓内膜剥離術 (carotid endoarterectomy: CEA) 施行例のうち、既存のCPを使用した27例を対象に、バリアンスデータの収集・分析を行い、運動麻痺の有無による影響を検討した。 その結果、処置や点滴などの医療行為に関する項目は、運動麻痺の有無による影響が少なかったが...
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Veröffentlicht in: | 医療マネジメント学会雑誌 2003/02/01, Vol.3(3), pp.531-535 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 香川労災病院では平成9年にクリティカルパス (CP) を導入し、脳神経外科病棟では13のCPが作成され、うち9のCPが頻用されている。脳神経外科病棟でCPを使用してきて、運動麻痺の有無が、バリアンス発生の最も大きな要因となっているという印象をうけていた。今回、2001年1月から2002年6月における頚部頚動脈血栓内膜剥離術 (carotid endoarterectomy: CEA) 施行例のうち、既存のCPを使用した27例を対象に、バリアンスデータの収集・分析を行い、運動麻痺の有無による影響を検討した。 その結果、処置や点滴などの医療行為に関する項目は、運動麻痺の有無による影響が少なかったが、清潔や安静度、排泄などADLに関した項目や、在院日数には運動麻痺の有無による影響が大きく、単一のCPで対応していくことは困難であると判断した。そこで、CEA運動麻痺CP (CEACPA) と、CEA運動麻痺ありCP (CEACP-B) を作成し、CEAを受ける全症例に対して、入院時の運動麻痺の状態をmodified Rankin Scaleを用いてチェックし、2種類のCPを使い分けることにした。また、運動麻痺を有する場合、リハビリテーションが必須であるため、リハ用CPも作成したので、併せて報告する。 |
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ISSN: | 1345-6903 1884-6793 |
DOI: | 10.11191/jhm2000.3.531 |