III-1 クリティカルパス改良に向けたバリアンスの検討
目的方法) クリティカルパス(CP)を使ったより質の高い診療をするためには, そのCPの評価と改良を継続的に行う必要がある. その最も適した手段は, バリアンスを調査, 分析することである. 従来, 各個別のCPにおいて, 詳細なバリアンス分析がなされてはいるが, 収集, 分析が煩雑であるために継続的に行うことは困難である. 今回, ゲートウェイという手法を用い, 在院日数, 退院時アウトカム達成という2項目に絞り, 病院全体(CP委員会推進プロジェクト委員会バリアンス部会)でCPのバリアンスについて調査し, CPの問題点を解析した. 対象は2001年1月から12月までの9診療科27CP615...
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Veröffentlicht in: | 医療マネジメント学会雑誌 2002, Vol.3 (2), p.420-420 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的方法) クリティカルパス(CP)を使ったより質の高い診療をするためには, そのCPの評価と改良を継続的に行う必要がある. その最も適した手段は, バリアンスを調査, 分析することである. 従来, 各個別のCPにおいて, 詳細なバリアンス分析がなされてはいるが, 収集, 分析が煩雑であるために継続的に行うことは困難である. 今回, ゲートウェイという手法を用い, 在院日数, 退院時アウトカム達成という2項目に絞り, 病院全体(CP委員会推進プロジェクト委員会バリアンス部会)でCPのバリアンスについて調査し, CPの問題点を解析した. 対象は2001年1月から12月までの9診療科27CP615例で, バリアンスの有無とその要因を調査分析した. バリアンスの要因は患者要因, 職員要因, 施設要因, 社会的要因に大きく分類しさらに15の亜分類を定義しバリアンスの内容を検討した. 結果) 全症例の平均予定在院日数は9.5日であったが, 実際の平均在院日数は10.7日であった. 在院日数短縮(正のバリアンス)が33%, 予定日退院が35%, 在院日数超過(負のバリアンス)が32%であった. 負のバリアンス内容のほとんどが(95%)合併症などの患者要因であった. 在院日数短縮例は早期転院例が多かった. 結語) パスの改良には, バリアンスの継続した調査, 解析が必要であり, 実行可能, 継続可能なバリアンスの分析手法としてこの手法は有効であった. |
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ISSN: | 1345-6903 |