HOT導入を目的としたクリティカルパスの作成

慢性呼吸不全患者の在宅酸素療法(以後HOT)導入は, 基礎疾患や家庭環境が異なるために個別的な対応を行ってきた. しかしながら, 個々の患者で共通する部分も多く, その領域を対象として作成されたパスを利用することにより, 医療の標準化, 患者への情報提供が容易となる. さらにパスに合わない患者状況から, 個別的対応を必要とする部分が明確になると考え, 今回のパスを作成した. 入院期間は基本的に2週間, 実質10日間とした. 入院時に呼吸不全状態と共に基礎疾患の評価を行い, HOT導入の条件を設定する. 平行して呼吸不全についての患者教育, 呼吸リハ, 栄養指導, 服薬指導, 心理判定による精神...

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Veröffentlicht in:医療マネジメント学会雑誌 2002, Vol.3 (2), p.390-390
Hauptverfasser: 岡本雅也, 小山文彦, 多田慎也, 原田三士, 平田邦江, 三谷恵子, 多田羅喜代美, 宮瀧優子, 松繁朱美, 西川冬子, 山中美代子, 大塚泰子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:慢性呼吸不全患者の在宅酸素療法(以後HOT)導入は, 基礎疾患や家庭環境が異なるために個別的な対応を行ってきた. しかしながら, 個々の患者で共通する部分も多く, その領域を対象として作成されたパスを利用することにより, 医療の標準化, 患者への情報提供が容易となる. さらにパスに合わない患者状況から, 個別的対応を必要とする部分が明確になると考え, 今回のパスを作成した. 入院期間は基本的に2週間, 実質10日間とした. 入院時に呼吸不全状態と共に基礎疾患の評価を行い, HOT導入の条件を設定する. 平行して呼吸不全についての患者教育, 呼吸リハ, 栄養指導, 服薬指導, 心理判定による精神的サポートを行うと共に, MSWによる在宅医療条件の検討を開始する. 暫定的に設定されたHOT条件での酸素飽和度の変動を把握し, 最終的なHOT条件を決定する. また外泊訓練に際して家庭環境におけるHOT実施状況を訪問看護婦が確認して退院とする. 今後, このパスを活用しながら, 患者サービスの向上を計ってゆきたい.
ISSN:1345-6903