O-3 急性心筋梗塞のクリティカルパスの効果

[はじめに] 当院では27疾患のクリティカルパス(以下CP)を作成し, 現在15疾患について活用している. 急性心筋梗塞(以下AMI)のCPは平成11年4月から導入した. 今回, AMIのCP導入前後での評価を行ったので報告する. [方法] CP導入前(平成10年4月-12月)CP導入後(平成12年4月-12月)AMIで入院した患者50名ずつの在院日数, 保険点数, 栄養指導を行った率で比較検討した. [結果] 在院日数は平均20.02から16.52へ約4日減少し, 保険点数は平均228375から210965へ約17000点減少していた. その理由としては, 入院基本料の他に検査が平均1177...

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Veröffentlicht in:医療マネジメント学会雑誌 2001, Vol.2 (2), p.230-230
Hauptverfasser: 松田眞澄, 徳田恵子, 吉田聡美, 河崎あゆみ, 藤岡聡子, 西村佳奈美, 浦田秀子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[はじめに] 当院では27疾患のクリティカルパス(以下CP)を作成し, 現在15疾患について活用している. 急性心筋梗塞(以下AMI)のCPは平成11年4月から導入した. 今回, AMIのCP導入前後での評価を行ったので報告する. [方法] CP導入前(平成10年4月-12月)CP導入後(平成12年4月-12月)AMIで入院した患者50名ずつの在院日数, 保険点数, 栄養指導を行った率で比較検討した. [結果] 在院日数は平均20.02から16.52へ約4日減少し, 保険点数は平均228375から210965へ約17000点減少していた. その理由としては, 入院基本料の他に検査が平均11770点占めていた. また, 栄養指導率は54%から67%に増加していた. その他の意見として, 医療者からは, "治療計画の説明がしやすくなった"患者からは, "入院から退院までの予定がわかる"との声が聞かれた. [まとめ] 在院日数は平均4日減少していた. 保険点数が減少していたのは, CP導入前は検査数が多かったからだといえる. 栄養指導率が増加していたのは, CPに組み込まれていたためであるが, 全員に行えなかったのは, 入院中に決められた栄養指導時間の枠内で実施できなかった事が考えられる. 以上の事からAMIのCP導入は有効であったと言える.
ISSN:1345-6903