BF講座 【医学系】 動物が人を癒すメカニズム~人と動物の絆
著者は長野県動物愛護センターで, 獣医師と公認心理師をしている. 当センターは動物愛護の普及啓発を目的とした教育や動物とのふれあいを行っている施設だが, 不登校児童生徒の居場所としての側面を持っている. その事業名を「子どもサポート」といい, 動物とのふれあいや世話を通じて子供達の変化していく姿がみられる. 本稿では, 子供達に影響を与えている動物の持つ力とそのメカニズムについて報告する. 「1. 動物の持つ癒しの力」人はなぜ動物に癒されるのだろうか. 動物の何が要因で, どのような機序をもって「癒される」という心の動きが生じるのか. 動物の持つ癒しの力の機序については太古の昔に遡る. 人類は...
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Veröffentlicht in: | バイオフィードバック研究 2021, Vol.48 (2), p.67-71 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 著者は長野県動物愛護センターで, 獣医師と公認心理師をしている. 当センターは動物愛護の普及啓発を目的とした教育や動物とのふれあいを行っている施設だが, 不登校児童生徒の居場所としての側面を持っている. その事業名を「子どもサポート」といい, 動物とのふれあいや世話を通じて子供達の変化していく姿がみられる. 本稿では, 子供達に影響を与えている動物の持つ力とそのメカニズムについて報告する. 「1. 動物の持つ癒しの力」人はなぜ動物に癒されるのだろうか. 動物の何が要因で, どのような機序をもって「癒される」という心の動きが生じるのか. 動物の持つ癒しの力の機序については太古の昔に遡る. 人類は自然界の中で動物からさまざまな情報を得て暮らしていた. 一斉に逃げ出す草食動物の群れは周囲に肉食動物などの危険が迫っていることを知らせ, 逆にのんびりリラックスしている姿は周囲に危険が迫っていないことを知らせてくれたであろう. |
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ISSN: | 0386-1856 |