北海道産ハスカップ茶の飲用によるストレス軽減と自覚的睡眠感改善の検討
【目的】ハスカップ果実から創製したハスカップ茶(HS茶と略)の単回飲用と3週間連続摂取によるストレス軽減と自覚的睡眠感改善効果を検討する.【方法】女子大学生14名を対象にした.順序効果を相殺するため2群に分けて,HS茶または白湯の単回飲用実験を夕方に行い,その後3週間HS茶(白湯)を毎夕食後に自宅で飲用させた後に,単回飲用実験と同様の2回目の実験を行った.全4回の実験では前頭部と中心部脳波並びに感情状態を測定した.測定脳波の周波数解析で部位毎のα波パワー値と左右差係数値を求め,標準化質問紙MCL-S.1でリラックス感,快感情得点を求めた.実験夜の自覚的睡眠感を標準化OSA睡眠調査票で測定した....
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Veröffentlicht in: | バイオフィードバック研究 2012/04/25, Vol.39(1), pp.11-22 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 【目的】ハスカップ果実から創製したハスカップ茶(HS茶と略)の単回飲用と3週間連続摂取によるストレス軽減と自覚的睡眠感改善効果を検討する.【方法】女子大学生14名を対象にした.順序効果を相殺するため2群に分けて,HS茶または白湯の単回飲用実験を夕方に行い,その後3週間HS茶(白湯)を毎夕食後に自宅で飲用させた後に,単回飲用実験と同様の2回目の実験を行った.全4回の実験では前頭部と中心部脳波並びに感情状態を測定した.測定脳波の周波数解析で部位毎のα波パワー値と左右差係数値を求め,標準化質問紙MCL-S.1でリラックス感,快感情得点を求めた.実験夜の自覚的睡眠感を標準化OSA睡眠調査票で測定した.【結果と考察】HS茶の単回飲用と連続飲用実験で,前頭部と中心部脳波α波パワー値が増加した.両部位α波左右差係数値は単回飲用後に増加したが,連続飲用後には増加しなかった.HS茶の両飲用実験で,リラックス感得点と快感情得点が増加した.HS茶の両飲用実験夜には,0SA睡眠調査票5下位因子得点が同レベルに維持された.白湯の単回飲用実験では,脳波α波パワー値並びにリラックス感得点と快感情得点が増加したが,連続飲用後には全く増加しなかった.0SA睡眠調査票による自覚的睡眠感得点は,単回飲用夜に比べて連続摂取後の飲用夜に低下が顕著で,HS茶連続飲用夜に比して得点が低かった.有意な正の相関が,脳波α波パワー値,感情得点,0SA睡眠感得点間に示された.【結論】HS茶の単回並びに連続飲用は,脳と感情に作用して,ストレスを軽減し,睡眠を良好にする. |
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ISSN: | 0386-1856 2432-3888 |
DOI: | 10.20595/jjbf.39.1_11 |