12.網膜光刺激による痴呆リハビリBFシステムの基礎研究
痴呆患者の脳における脱落した神経細胞を再生することは期待できないが, 何らかの方法によつて新たなシナプスの産生を促して, 残された神経細胞の活性化による脳機能の回復が期待できると考えられる. 本研究は瞳孔画像をバイオフィードバック(以下BF)情報とし, 網膜光刺激による副交感神経機能の訓練を行い, 痴呆リハビリの可能性を求めたものである. 訓練としては眼球刺激用白色LEDが組込まれた眼鏡型刺激装置を被験者に装着してもらい, 1秒間のパルス波光刺激を1分間に5試行, 1日に30分間隔で3セッション, 3日間連続して与えた. 被験者は脳血管性痴呆患者5名, アルツハイマー型痴呆患者15名(年齢79...
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Veröffentlicht in: | バイオフィードバック研究 2002, Vol.29, p.48-49 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 痴呆患者の脳における脱落した神経細胞を再生することは期待できないが, 何らかの方法によつて新たなシナプスの産生を促して, 残された神経細胞の活性化による脳機能の回復が期待できると考えられる. 本研究は瞳孔画像をバイオフィードバック(以下BF)情報とし, 網膜光刺激による副交感神経機能の訓練を行い, 痴呆リハビリの可能性を求めたものである. 訓練としては眼球刺激用白色LEDが組込まれた眼鏡型刺激装置を被験者に装着してもらい, 1秒間のパルス波光刺激を1分間に5試行, 1日に30分間隔で3セッション, 3日間連続して与えた. 被験者は脳血管性痴呆患者5名, アルツハイマー型痴呆患者15名(年齢79.3±6.5歳)とした. BF訓練中は被験者は「ビデオに映っている自己の瞳孔画像をみて, 瞳孔を円く大きくするように意識してください」と指示された. BF訓練評価には, 痴呆重症度を改定長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)と対光瞳孔反射計測を採用した. |
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ISSN: | 0386-1856 |