COVID-19流行下の予防接種とvaccine hesitancy

「抄録」 Vaccine hesitancy(ワクチン忌避・躊躇)はその発生に多様性を有していることが知られている. 国内においては, コロナウイルス感染症2019(coronavirus disease 2019: COVID-19)流行により発生したvaccine hesitancyにより, 2020年春に一時的な定期予防接種率の低下を認めた. その主な原因は, lack of convenience(利便性の不足)と, 特に学童期以降においてはcomplacency(現状に満足し, ワクチンで防げる病気による影響を十分認識しない)の影響が示唆された. 国内においては, それらによる接種率...

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Veröffentlicht in:日本小児科医会会報 2021-10 (62), p.192-194
1. Verfasser: 勝田友博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「抄録」 Vaccine hesitancy(ワクチン忌避・躊躇)はその発生に多様性を有していることが知られている. 国内においては, コロナウイルス感染症2019(coronavirus disease 2019: COVID-19)流行により発生したvaccine hesitancyにより, 2020年春に一時的な定期予防接種率の低下を認めた. その主な原因は, lack of convenience(利便性の不足)と, 特に学童期以降においてはcomplacency(現状に満足し, ワクチンで防げる病気による影響を十分認識しない)の影響が示唆された. 国内においては, それらによる接種率低下に対して, かかりつけ医, アカデミア, 国や厚生労働省, 地方自治体, メディアなど多方面からの接種啓発が奏功した.
ISSN:0912-1781