小児で欠乏が問題になっている微量ミネラルとビタミン
「抄録」 近年, 小児で, 新たに栄養素の欠乏症が問題になっている. 主なものは, ビタミンD, ビタミンB1, カルシウム, 鉄, 亜鉛, 銅, セレン, ヨウ素等の欠乏で, しばしば見逃されている. 欠乏症を起こしやすい要因を理解して, 欠乏症の予防と適切な対応が求められている. ・難治性のおむつかぶれや低身長症では, 血清亜鉛を測定する. ・X脚, O脚では, ビタミンDやカルシウムの不足を疑う. ・鉄欠乏性貧血は, 離乳食の遅れや思春期女子のやせ願望, 過度のスポーツが要因になる. ・治療乳や特殊ミルク使用時は, ヨウ素, セレンの欠乏に注意が必要である. ・乳幼児で, 糖分含有イオ...
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Veröffentlicht in: | 日本小児科医会会報 2021-10 (62), p.157-160 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「抄録」 近年, 小児で, 新たに栄養素の欠乏症が問題になっている. 主なものは, ビタミンD, ビタミンB1, カルシウム, 鉄, 亜鉛, 銅, セレン, ヨウ素等の欠乏で, しばしば見逃されている. 欠乏症を起こしやすい要因を理解して, 欠乏症の予防と適切な対応が求められている. ・難治性のおむつかぶれや低身長症では, 血清亜鉛を測定する. ・X脚, O脚では, ビタミンDやカルシウムの不足を疑う. ・鉄欠乏性貧血は, 離乳食の遅れや思春期女子のやせ願望, 過度のスポーツが要因になる. ・治療乳や特殊ミルク使用時は, ヨウ素, セレンの欠乏に注意が必要である. ・乳幼児で, 糖分含有イオン水摂取過多によるビタミンB1欠乏が問題になっている. ・乳児期後半~幼児期:鉄分の多い食事, カルシウムの多い食事や牛乳の代わりにフォローアップミルクを使用する. ・糖分を含むイオン飲料水は日常的には飲ませない. |
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ISSN: | 0912-1781 |