2. 敗血症による血管内皮障害と多臓器不全の病態生理

敗血症は, 世界で年間およそ3,000万人が罹患しその中で6~900万人が死亡するという重篤な疾患である. これまで, 敗血症は感染を伴った全身性炎症と解釈されてきたが, 2016年にいわゆるSepsis-3の概念が提唱され, 感染症に対する制御不能な宿主反応に起因した生命を脅かす臓器障害と定義されることとなった. 敗血症の治療は, 図1に示すような治療バンドルの早期実施が有効であるとされ, surviving sepsis campaignのガイドラインは2018年の改訂として, このバンドルが敗血症診断後1時間以内に実施されるべきであるとしている. このバンドル実施により救命率の向上が期待...

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Veröffentlicht in:循環制御 2019-05, Vol.40 (1), p.5-6
1. Verfasser: 畠山登
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:敗血症は, 世界で年間およそ3,000万人が罹患しその中で6~900万人が死亡するという重篤な疾患である. これまで, 敗血症は感染を伴った全身性炎症と解釈されてきたが, 2016年にいわゆるSepsis-3の概念が提唱され, 感染症に対する制御不能な宿主反応に起因した生命を脅かす臓器障害と定義されることとなった. 敗血症の治療は, 図1に示すような治療バンドルの早期実施が有効であるとされ, surviving sepsis campaignのガイドラインは2018年の改訂として, このバンドルが敗血症診断後1時間以内に実施されるべきであるとしている. このバンドル実施により救命率の向上が期待されるが, 一方でこの内容は抗菌薬の早期投与と循環の維持であり, 血清乳酸値を参考とはしているが敗血症の病態生理に基づいているとは言えないのが現状である.
ISSN:0389-1844