ナノテク集積人工心筋開発プロジェクト

「研究要旨」東北大学では, 先端的ナノテクを集積することにより, 人工心臓や補助人工心臓とは全く異なる新しい補助循環装置である「人工心筋」を開発するプロジェクトに着手した. システムは血行動態を感知するナノセンサ, 人工心筋の駆動制御を行うナノマイクロチッププロセッサ, 経皮エネルギー伝送システムならびにエレクトロハイドローリックアクチュエータからなる. 日本人とほぼ同じ体重を持つヤギを用いて動物実験にも成功し, 次年度以降の慢性実験での心補助効果確認並びに耐久性試験へ進み, 臨床前試験へのステップへ進む予定である. 「緒言」東北大学の医工学連携研究プログラム:バイオナノテクノロジー基盤未来医...

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Veröffentlicht in:循環制御 2003-06, Vol.24 (2), p.111-117
Hauptverfasser: 山家智之, 白石泰之, 井口篤志, 田林晄一, 芳賀洋一, 江刺正喜, 吉澤誠, 田中明, 松木英敏, 佐藤文博, 川野恭之, 羅雲, 高木敏行, 早瀬敏幸, 圓山重直, 王慶田, 段旭東, 仁田新一, 岡本英治, 久保豊, 大坂元久, 梅津光生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「研究要旨」東北大学では, 先端的ナノテクを集積することにより, 人工心臓や補助人工心臓とは全く異なる新しい補助循環装置である「人工心筋」を開発するプロジェクトに着手した. システムは血行動態を感知するナノセンサ, 人工心筋の駆動制御を行うナノマイクロチッププロセッサ, 経皮エネルギー伝送システムならびにエレクトロハイドローリックアクチュエータからなる. 日本人とほぼ同じ体重を持つヤギを用いて動物実験にも成功し, 次年度以降の慢性実験での心補助効果確認並びに耐久性試験へ進み, 臨床前試験へのステップへ進む予定である. 「緒言」東北大学の医工学連携研究プログラム:バイオナノテクノロジー基盤未来医工学は, 文部科学省の21世紀COEプログラムに選択された. この研究計画では主として医工学研究者の養成に重点がおかれ, 研究にはほとんど予算を用いることはできないが, 教育を介してますます学内の連携を深め, メディカルエンジニアリング研究を進める機運が漲りつつある.
ISSN:0389-1844