NICU児に侵襲となりうるアラーム音の発生状況の分析
背 景:NICUの環境,特に騒音や光環境は,低出生体重児にとって侵襲とされ,将来の発達や成長への影響が懸念され,環境基準が設定され静かな環境での養育が求められてきた.目 的:NICUのよりよい音環境の為に,騒音の音源とその発生時間を調査する.対象と方法:A施設のNICU,GCUで24時間の音圧と周波数を7日間継続測定し,録音した.録音したデータから65~80 dBの音圧の高い音を聞き取った.アラーム音はどの時間帯も発生していることから,アラームの種類,持続時間,発生回数を数え,総エネルギーを算出した.結 果:65~80 dBの音圧の高い音は,アラーム音,医療作業音,児の泣き声,人の話し声であっ...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2024/02/01, Vol.74(1), pp.71-77 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背 景:NICUの環境,特に騒音や光環境は,低出生体重児にとって侵襲とされ,将来の発達や成長への影響が懸念され,環境基準が設定され静かな環境での養育が求められてきた.目 的:NICUのよりよい音環境の為に,騒音の音源とその発生時間を調査する.対象と方法:A施設のNICU,GCUで24時間の音圧と周波数を7日間継続測定し,録音した.録音したデータから65~80 dBの音圧の高い音を聞き取った.アラーム音はどの時間帯も発生していることから,アラームの種類,持続時間,発生回数を数え,総エネルギーを算出した.結 果:65~80 dBの音圧の高い音は,アラーム音,医療作業音,児の泣き声,人の話し声であった.最も回数が多かったのはアラーム音で,24時間通して発生しており,発生時間も最も長かった.アラーム音を消した場合,音圧は1.5 dB下がり49.5 dBとなることが分かった.また,アラーム音は24時間当たり約4時間,約10秒に1回の頻度でアラームがなっていることが分かった.結 語:アラーム音は24時間通して約6分に1回の頻度で発生していた.施設内の騒音は,人の話し声,医療作業音,アラーム音の影響が大きく,スタッフの意識の向上による改善の可能性が示唆された. |
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ISSN: | 1343-2826 1881-1191 |
DOI: | 10.2974/kmj.74.71 |