地域完結型看護を基盤とした実習指導要素の活用困難性に関する経時的変化: 研修会直後と3か月後の比較

【目 的】 病院看護に地域・在宅視点を取り入れた実習指導要素(6分類24要素)の活用困難性の経時的な変化と実践度を明らかにし,活用推進のための示唆を得る.【方 法】 「地域完結型看護の実習指導要素に関する研修会」に参加した臨床指導者や教員を対象として,研修会直後と3か月後に質問紙調査を実施した.【結 果】 対象者は16名で,実習指導経験年数は5年未満が44%で最も多かった.22の実習指導要素において80%以上が3か月後の調査で実践度「有」と回答した.活用困難性は24の実習指導要素すべてにおいて「困難有」が3か月後に増加した.実習指導における苦慮は,学生と指導者の双方の課題と地域完結型看護への意...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2022/05/01, Vol.72(2), pp.169-175
Hauptverfasser: 辻村, 弘美, 金泉, 志保美, 國清, 恭子, 近藤, 由香, 牛久保, 美津子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目 的】 病院看護に地域・在宅視点を取り入れた実習指導要素(6分類24要素)の活用困難性の経時的な変化と実践度を明らかにし,活用推進のための示唆を得る.【方 法】 「地域完結型看護の実習指導要素に関する研修会」に参加した臨床指導者や教員を対象として,研修会直後と3か月後に質問紙調査を実施した.【結 果】 対象者は16名で,実習指導経験年数は5年未満が44%で最も多かった.22の実習指導要素において80%以上が3か月後の調査で実践度「有」と回答した.活用困難性は24の実習指導要素すべてにおいて「困難有」が3か月後に増加した.実習指導における苦慮は,学生と指導者の双方の課題と地域完結型看護への意識転換の難しさが挙げられた.【結 語】 研修会の参加によって各実習指導要素の意味の理解が深まり,実践することにより3か月後の活用困難性が上昇した.活用の推進のためには,各要素に対して具体的な説明を付加する必要がある.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.72.169