保存的治療にて治癒した十二指腸憩室穿孔の1例

患者は87歳,女性.心窩部痛を主訴に来院した.腹膜刺激症状はなく,血行動態は安定していた.造影CTで,十二指腸憩室および憩室内膿瘍,憩室壁外性のフリーエアーを少量認めた.炎症の範囲は限局的であった.以上から,十二指腸憩室穿孔と診断した.全身状態は良好であったため,保存的治療を選択した.治療経過は良好に推移し,治療開始16日目から食事を再開,28日目に退院した.十二指腸憩室穿孔の保存的治療完遂例は稀であり,今回われわれは,この1例を経験したので文献的考察を加え報告する....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2018/11/01, Vol.68(4), pp.267-270
Hauptverfasser: 髙橋, 真治, 呉屋, 朝幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:患者は87歳,女性.心窩部痛を主訴に来院した.腹膜刺激症状はなく,血行動態は安定していた.造影CTで,十二指腸憩室および憩室内膿瘍,憩室壁外性のフリーエアーを少量認めた.炎症の範囲は限局的であった.以上から,十二指腸憩室穿孔と診断した.全身状態は良好であったため,保存的治療を選択した.治療経過は良好に推移し,治療開始16日目から食事を再開,28日目に退院した.十二指腸憩室穿孔の保存的治療完遂例は稀であり,今回われわれは,この1例を経験したので文献的考察を加え報告する.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.68.267