脾静脈・短胃静脈へ広範な腫瘍栓を形成した子宮体癌脾転移の1切除例

症例は66歳, 女性. 子宮体癌術後3年のスクリーニングで脾臓に腫瘍を認め, 精査目的に当科紹介となった. 腹部造影CT検査で脾臓に多発結節を認め, 結節から連続する脾静脈・短胃静脈腫瘍栓形成を認めた. FDG-PET検査では同部位に一致した強い集積を認めるとともに, 右横隔膜にも集積を認めた. 診断的治療目的で手術方針とし, 膵体尾部切除術, 脾臓摘出術, 横隔膜腫瘍摘出術を施行した. 病理検査結果は子宮体癌の転移で矛盾しない像であり, 横隔膜腫瘍も同様であった. 子宮体癌の転移性脾腫瘍の切除症例は稀であり, 若干の文献を含め考察する....

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2017/05/01, Vol.67(2), pp.159-162
Hauptverfasser: 奥田, 洋一, 橋本, 真治, 小田, 竜也, 大河内, 信弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は66歳, 女性. 子宮体癌術後3年のスクリーニングで脾臓に腫瘍を認め, 精査目的に当科紹介となった. 腹部造影CT検査で脾臓に多発結節を認め, 結節から連続する脾静脈・短胃静脈腫瘍栓形成を認めた. FDG-PET検査では同部位に一致した強い集積を認めるとともに, 右横隔膜にも集積を認めた. 診断的治療目的で手術方針とし, 膵体尾部切除術, 脾臓摘出術, 横隔膜腫瘍摘出術を施行した. 病理検査結果は子宮体癌の転移で矛盾しない像であり, 横隔膜腫瘍も同様であった. 子宮体癌の転移性脾腫瘍の切除症例は稀であり, 若干の文献を含め考察する.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.67.159