22. 生活のしやすさ質問表を活用した連携のあり方と今後の課題
【はじめに】緩和ケアにおいて, 痛みやつらさが正しく評価されていない事で患者の生活の質を低下させてしまう事が多い1)と言われる. 当病棟でも今年度疼痛コントロール目的の患者に対して疼痛評価シートと共に, 生活のしやすさに関する質問表による評価を行った. これまで病棟内だけの評価に留まりやすかったが, 外来と共通のツールを使用することで連携の必要性を学び課題が明らかになったので報告する. 【実践】病棟緩和チームと外来看護師で話し合いを行い, 外来受診時の患者, 家族の様子と病棟での様子が双方でわかるように1人1人の患者に共通ファイルを作成し情報を共有した. ツールとして改良した生活のしやすさと疼...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2012, Vol.62 (1), p.93-93 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】緩和ケアにおいて, 痛みやつらさが正しく評価されていない事で患者の生活の質を低下させてしまう事が多い1)と言われる. 当病棟でも今年度疼痛コントロール目的の患者に対して疼痛評価シートと共に, 生活のしやすさに関する質問表による評価を行った. これまで病棟内だけの評価に留まりやすかったが, 外来と共通のツールを使用することで連携の必要性を学び課題が明らかになったので報告する. 【実践】病棟緩和チームと外来看護師で話し合いを行い, 外来受診時の患者, 家族の様子と病棟での様子が双方でわかるように1人1人の患者に共通ファイルを作成し情報を共有した. ツールとして改良した生活のしやすさと疼痛シートを用いて外来病棟での様子や気持ちの辛さなどその都度記入した. またその他の欄を活用し統一してほしい事やIC時の様子など特に注意が必要な点を記載するなど互いが情報を共有できるようにつとめた. 【考察・まとめ】外来は病棟の病棟は外来での患者の情報をお互いに必要としている. そこで疼痛の評価シートと生活のしやすさに焦点をしぼり, シートの改良と共通ファイルを作成したことで評価や情報を共有がしやすくなった. しかし, 患者へ聴くタイミングの難しさや患者の対象が限定されてしまうなど新たな問題がわかった. そして外来と連携を行っていくには病棟から退院する際に必ず疼痛評価や生活のしやすさについて再評価する必要があり, 外来へ正確な情報を継続していかなければならない. 今後もシートを使用していく中で修正を行い患者が安心して入退院ができるように外来との連携を大切にしていきたい. |
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ISSN: | 1343-2826 |