2. 大腿骨遠位骨端線損傷の1例

今回われわれは, 大腿骨遠位骨端線損傷(高度転位)の1例を経験した. 症例は9歳, 女児. 学校にて友人と遊んでいるとき, 友人と衝突し, 受傷. 歩行不能となり, 同日, 近医受診後, 当院に救急搬送された. 受診時のレントゲン上, 大腿骨遠位骨端線損傷(Salter and Harris type II)認めた. 遠位骨片は前方に大きく転位し, 高度に短縮していたため, まず同日, 無麻酔にて非観血的整復術施行するも整復困難であり, 全身麻酔下に脛骨近位に2.0mmのKirschner鋼線にて直達牽引をかけ整復し, 2.4mmのKirschner鋼線にて経皮的鋼線刺入固定した. 今回われわ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2012, Vol.62 (1), p.75-75
Hauptverfasser: 塩澤裕行, 金澤紗恵子, 土田ひとみ, 原和比古, 松原圭介, 小野庫史, 小林敏彦, 柘植和郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回われわれは, 大腿骨遠位骨端線損傷(高度転位)の1例を経験した. 症例は9歳, 女児. 学校にて友人と遊んでいるとき, 友人と衝突し, 受傷. 歩行不能となり, 同日, 近医受診後, 当院に救急搬送された. 受診時のレントゲン上, 大腿骨遠位骨端線損傷(Salter and Harris type II)認めた. 遠位骨片は前方に大きく転位し, 高度に短縮していたため, まず同日, 無麻酔にて非観血的整復術施行するも整復困難であり, 全身麻酔下に脛骨近位に2.0mmのKirschner鋼線にて直達牽引をかけ整復し, 2.4mmのKirschner鋼線にて経皮的鋼線刺入固定した. 今回われわれは大腿骨遠位骨端線損傷(高度転位)にて整復に難渋した1例を経験したので若干の文献的考察を加え, 報告する.
ISSN:1343-2826