8. 踵骨骨棘の裂離骨折を伴ったアキレス腱断裂の1例

アキレス腱断裂は日常しばしば遭遇する外傷であるが, 今回非常に稀であると報告されている踵骨骨棘の裂離骨折を伴った断裂を経験したので報告する. 【症例】63歳男性. 野球の試合中に走塁をしていた際に受傷した. アキレス腱踵骨付着部に陥凹を触知し, 同部位に圧痛を認め, Thompson testは陽性であった. 単純X線側面像にてアキレス腱内の石灰化像, また踵骨骨棘から裂離したと思われる骨片を認めた. 手術所見では, アキレス腱は浅層は踵骨骨棘の裂離骨折であり, 内側の一部は腱様部でmop-end様の断裂であり, 深層は付着部での断裂であった. 踵骨付着部に骨孔を作成して縫合した. 後療法は通...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2011, Vol.61 (4), p.563-563
Hauptverfasser: 柳澤信明, 大澤敏久, 高澤英嗣, 新井厚
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:アキレス腱断裂は日常しばしば遭遇する外傷であるが, 今回非常に稀であると報告されている踵骨骨棘の裂離骨折を伴った断裂を経験したので報告する. 【症例】63歳男性. 野球の試合中に走塁をしていた際に受傷した. アキレス腱踵骨付着部に陥凹を触知し, 同部位に圧痛を認め, Thompson testは陽性であった. 単純X線側面像にてアキレス腱内の石灰化像, また踵骨骨棘から裂離したと思われる骨片を認めた. 手術所見では, アキレス腱は浅層は踵骨骨棘の裂離骨折であり, 内側の一部は腱様部でmop-end様の断裂であり, 深層は付着部での断裂であった. 踵骨付着部に骨孔を作成して縫合した. 後療法は通常のアキレス腱断裂に準じて行った. 術後4ヶ月経過しているが, 疼痛なく, ADL上特に支障は見られていない.
ISSN:1343-2826