2. PDE-ICG蛍光法による乳癌センチネルリンパ節生検
【はじめに】早期乳癌に対するセンチネルリンパ節生検は本年4月より診療報酬が認められ標準治療となった. センチネルリンパ節には色素法単独と色素法+RI併用があるが, RI法は使用できる施設が限定されるため, PDE-ICG蛍光法がそれを代替する有用な方法と考えている. 今回, 我々は赤外線観察カメラシステムPDE(浜松ホトニクス社)を用いたICG蛍光法によるセンチネルリンパ節生検の有用性について検討した. 【対象及び方法】ICG蛍光法+RI併用法19例, ICG蛍光法10例の計28例を検討の対象とした. ICG蛍光法の場合には, PDEカメラと透明半球状容器を使ってICG注入部から皮下リンパ管の...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2011, Vol.61 (2), p.243-243 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】早期乳癌に対するセンチネルリンパ節生検は本年4月より診療報酬が認められ標準治療となった. センチネルリンパ節には色素法単独と色素法+RI併用があるが, RI法は使用できる施設が限定されるため, PDE-ICG蛍光法がそれを代替する有用な方法と考えている. 今回, 我々は赤外線観察カメラシステムPDE(浜松ホトニクス社)を用いたICG蛍光法によるセンチネルリンパ節生検の有用性について検討した. 【対象及び方法】ICG蛍光法+RI併用法19例, ICG蛍光法10例の計28例を検討の対象とした. ICG蛍光法の場合には, PDEカメラと透明半球状容器を使ってICG注入部から皮下リンパ管の走行をトレースし, 腋窩流入部より2cmのところに皮切を加え, 開創器や透明半球状, 円柱状の容器を使ってセンチネルリンパ節の同定を試みた. 【結果・考察】観察されたリンパ流は全て腋窩方向であった. センチネルリンパ節の同定率はICG蛍光法+RI併用法で89.5%, 摘出リンパ節数は1-6個(平均2.23個), 偽陰性は認めなった. ICG蛍光法のみでは同定率90.0%, 摘出リンパ節数は1-6個(平均2.44個), 1例で術中診転移なしが最終診断にて微小転移ありとの診断に変更となった. それも含めて偽陰性は認めなった. 本法は被爆が無く, どの施設にでも安全に行える手技である. またリンパ流が明瞭にトレースできるため容易にセンチネルリンパ節生検が行える方法として有用と考えた. |
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ISSN: | 1343-2826 |