10. 腹腔鏡下左腎部分切除術の一例

症例69歳男性. 他院にてCT上1.5cm左腎腫瘍を指摘, 腹腔鏡手術目的に当科紹介. 腫瘍は左腎上極背側に位置し, 画像診断で左腎細胞癌T1aN0M0, Stage Iと診断し温阻血下腹腔鏡下左腎部分切除術施行. 腹直筋外縁に内視鏡用ポート, 肋骨弓下に術者用12mmポート2本, 他に助手用5mmポート2本を挿入し, 動脈のみ阻血後Cold knifeにて腫瘍を切除. 阻血時間40分で大きな出血なく操作完了. 術後後出血なく経過し, 一時的腎機能低下を認めるも退院時の総腎機能は術前レベルまで回復. 腹腔鏡下腎部分切除は手術侵襲・腎機能温存において優れた術式である. 今回, 鏡視下腎部分切除に...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2011, Vol.61 (2), p.241-241
Hauptverfasser: 坂本亮一郎, 奥木宏延, 岡崎浩, 中村敏之, 杉山健
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例69歳男性. 他院にてCT上1.5cm左腎腫瘍を指摘, 腹腔鏡手術目的に当科紹介. 腫瘍は左腎上極背側に位置し, 画像診断で左腎細胞癌T1aN0M0, Stage Iと診断し温阻血下腹腔鏡下左腎部分切除術施行. 腹直筋外縁に内視鏡用ポート, 肋骨弓下に術者用12mmポート2本, 他に助手用5mmポート2本を挿入し, 動脈のみ阻血後Cold knifeにて腫瘍を切除. 阻血時間40分で大きな出血なく操作完了. 術後後出血なく経過し, 一時的腎機能低下を認めるも退院時の総腎機能は術前レベルまで回復. 腹腔鏡下腎部分切除は手術侵襲・腎機能温存において優れた術式である. 今回, 鏡視下腎部分切除においては切除がやや困難な部位の腫瘍に対し, 大きな合併症なく手術を完遂できた症例を経験したので報告する.
ISSN:1343-2826