2. 大腸癌のターミナル期における在宅の看取りへのサポート
【目的】ターミナル患者の在宅移行は, 病状悪化のタイミング, 家族のサポート, 本人と家族との関係など, 多くの問題があり難しい課題である. 今回, 在宅にて看取りの行えた症例を振り返り, 課題解決の答えを明らかにし, 今後のターミナルケアに活かしていく. 【患者紹介】氏名K・I氏女性 60歳代 家族背景 夫, 長男との3人くらし. 千葉, 神奈川に息子夫婦がいる. 50歳代 直腸癌にてマイルズ人工肛門造設術, 50歳代 骨盤内リンパ節転移 化学療法(LU-LF4クール), 60歳代 PET-CTにて肺転移 リンパ節転移 S1L1に骨転移(高崎病院にて照射5回), 60歳代 自宅にて座位困難と...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2011, Vol.61 (2), p.233-233 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】ターミナル患者の在宅移行は, 病状悪化のタイミング, 家族のサポート, 本人と家族との関係など, 多くの問題があり難しい課題である. 今回, 在宅にて看取りの行えた症例を振り返り, 課題解決の答えを明らかにし, 今後のターミナルケアに活かしていく. 【患者紹介】氏名K・I氏女性 60歳代 家族背景 夫, 長男との3人くらし. 千葉, 神奈川に息子夫婦がいる. 50歳代 直腸癌にてマイルズ人工肛門造設術, 50歳代 骨盤内リンパ節転移 化学療法(LU-LF4クール), 60歳代 PET-CTにて肺転移 リンパ節転移 S1L1に骨転移(高崎病院にて照射5回), 60歳代 自宅にて座位困難となりペインコントロール目的にて入院. 【方法】事例の看護記録, カルテより, 入院時から退院時までを情報収集・分析を行った事例研究【倫理的配慮】事例の患者家族に研究の主旨, 方法を説明し了解を得た. また, 個人が特定されないようプライバシーの保護に配慮した. 【考察】入院期間約9ヶ月の患者の心境, 病状悪化への受容の変化の中で, 患者家族の療養の場の意志決定支援, 地域ネットワークの活用によりタイミングよく情報提供出来たことが, 在宅移行を可能にしたのではないかと考えられる. 【結果】ターミナル期における初期の段階からの意志決定支援を支えることにより, 患者, 家族の気持ちに寄り添った看取りを行える. |
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ISSN: | 1343-2826 |