8. 腰椎疾患との鑑別を要した単下肢麻痺の2例
今回我々は診断に注意を要した下肢単麻痺の2例を経験したので報告する. 【症例1】69歳 女性 無職. 「主訴」:下垂足. 「現病歴」:10分程度の座位の後から, 右足の脱力を自覚. 翌日近医受診し, 当院へ紹介. 「現症」:下肢感覚障害なし. 下肢MMT(R/L) Quadriceps 4/5 TA 2/5 EHL 1/5 FHL 4/5. 腰椎MRI画像でL2/3/4/5の狭窄を認めた. 感覚障害がないため上位運動ニューロンの障害を疑い, 脳MRIにて左内包後脚に急性期ラクナ梗塞像を認めた. 【症例2】79歳 女性 無職. 「主訴」:下肢脱力. 「現病歴」:起床時に右下肢の脱力を自覚し, 同...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2011-02, Vol.61 (1), p.96-96 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 今回我々は診断に注意を要した下肢単麻痺の2例を経験したので報告する. 【症例1】69歳 女性 無職. 「主訴」:下垂足. 「現病歴」:10分程度の座位の後から, 右足の脱力を自覚. 翌日近医受診し, 当院へ紹介. 「現症」:下肢感覚障害なし. 下肢MMT(R/L) Quadriceps 4/5 TA 2/5 EHL 1/5 FHL 4/5. 腰椎MRI画像でL2/3/4/5の狭窄を認めた. 感覚障害がないため上位運動ニューロンの障害を疑い, 脳MRIにて左内包後脚に急性期ラクナ梗塞像を認めた. 【症例2】79歳 女性 無職. 「主訴」:下肢脱力. 「現病歴」:起床時に右下肢の脱力を自覚し, 同日当院受診. 「現症」:下肢感覚障害なし MMT Iliopsoas 2/5 Quadriceps 2/5. MRIでは腰部脊柱管狭窄症は認めず, 脳MRIにて左内包後脚の急性期ラクナ梗塞を認めた. いずれの症例も, 腰椎疾患に類似した症候を呈していたが, 感覚障害が無いことから脳疾患を疑い, 確定診断が得られた. |
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ISSN: | 1343-2826 |