7. フルニエ壊疽が疑われた尿閉症例
症例は89歳男性. 既往歴に糖尿病, 肺気腫がある. 平成22年5月労作時の息切れあり近医より当院循環器内科紹介受診. CT撮影にて両側水腎, 膀胱の拡大を認めたため尿閉疑いにて当科紹介となった. 膀胱鏡施行時陰嚢および肛門左側の発赤を認め, CTにて陰茎・陰嚢から肛門左側におよぶ皮下気腫を認めた. フルニエ壊疽が疑われたため緊急切開ドレナージ施行. 直後に陰嚢の発赤は改善した. 連日創洗浄しながら, 段階的にドレーンを抜去した. 抗生剤はMEPM 0.5g×3回/日, CLDM 600mg/日を9日間施行. 現在適宜デブリードマンを施行してしながら, 連日創洗浄を行っているが経過は順調である...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2010, Vol.60 (4), p.388-388 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は89歳男性. 既往歴に糖尿病, 肺気腫がある. 平成22年5月労作時の息切れあり近医より当院循環器内科紹介受診. CT撮影にて両側水腎, 膀胱の拡大を認めたため尿閉疑いにて当科紹介となった. 膀胱鏡施行時陰嚢および肛門左側の発赤を認め, CTにて陰茎・陰嚢から肛門左側におよぶ皮下気腫を認めた. フルニエ壊疽が疑われたため緊急切開ドレナージ施行. 直後に陰嚢の発赤は改善した. 連日創洗浄しながら, 段階的にドレーンを抜去した. 抗生剤はMEPM 0.5g×3回/日, CLDM 600mg/日を9日間施行. 現在適宜デブリードマンを施行してしながら, 連日創洗浄を行っているが経過は順調である. フルニエ壊疽は会陰部の壊死性筋膜炎であり, 診断が遅れると死亡率は7.5%~29%程度と低くはない. 本症例では, 症状が現れる前に診断し治療が開始されたため, 良好な経過をたどったと考えた. |
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ISSN: | 1343-2826 |