4. 在宅治療に向けての看護援助 -チャート式パンフレットの作成
【目的】延命目的の在宅FOLFOX療法が継続できるよう確認事項別チャート式パンフレットを作成・実践し, 技術習得への有効性を検討. 【対象・方法】70歳代, 男性, 大腸癌術後, mFOLFOX(6)療法. 自己抜針・ポート管理, 持続注入ポンプの取り扱いの確認事項別チャート式パンフレット, 有害事象パンフレットを作成し介入. 電子カルテより患者と配偶者の逐語を抽出. 梶田の教育評価に基づく領域を参考に考察. 【倫理的配慮】研究目的・方法・研究参加の自由意思であること, プライバシーの保護等について文書で説明し同意書に署名を得た. さらに個人が特定されないよう配慮. 【結果および考察】(1)初...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2010, Vol.60 (2), p.190-190 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】延命目的の在宅FOLFOX療法が継続できるよう確認事項別チャート式パンフレットを作成・実践し, 技術習得への有効性を検討. 【対象・方法】70歳代, 男性, 大腸癌術後, mFOLFOX(6)療法. 自己抜針・ポート管理, 持続注入ポンプの取り扱いの確認事項別チャート式パンフレット, 有害事象パンフレットを作成し介入. 電子カルテより患者と配偶者の逐語を抽出. 梶田の教育評価に基づく領域を参考に考察. 【倫理的配慮】研究目的・方法・研究参加の自由意思であること, プライバシーの保護等について文書で説明し同意書に署名を得た. さらに個人が特定されないよう配慮. 【結果および考察】(1)初回治療時有害事象出現時に電話対応で看護師の指導のもとに対処ができた. 本人は「緊張するけどやってみます」と前向きな発言があった. 本人はパンフレットにそってチェックし配偶者が抜針することが出来た. (2)2回目治療本人は有害事象が軽減し「楽です」「心配なかった」と治療に対してプラスイメージな発言があった. 配偶者は「慣れました」と抜針手技の習得はできていたが, 本人は「テープを剥がすのも嫌」と話していた. (3)4回目治療「パンフレット通りにやったらできたよ」と自己抜針ができ, さらに「運転し出かけた」と治療前の生活に近づく発言があった. 以上のことから, 文章だけのパンフレットから確認事項別チャート式パンフレットと有害事象パンフレットを作成し援助したことで, 持続注入ポンプの管理, 抜針等の技術習得ができ自己抜針及び, 有害事象のセルフケアマネジメントが可能となり, 安全に在宅治療を実施・継続することができたと考えられる. 【まとめ】在宅治療を受ける患者へチャート式パンフレットを使用し, 教育評価を用いて考察, 援助を行った結果, 治療に対する知識と技術を習得する事ができ継続治療が行えた. |
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ISSN: | 1343-2826 |