20. ステレオガイド下マンモトーム生検を円滑に進めるための工夫 ―技師・看護師の立場から

【はじめに】当院では微細石灰化病変に対してUp-right方式にてステレオガイド下マンモトーム生検を施行している. 【目的】検査を確実に, 迅速に, 安全に, 苦痛無く行なうためにどういう工夫が出来るのかスタッフ側, 患者側, 環境の3要因から検討した. 【対象】2006年1月から2009年3月まで, 当院で施行したステレオガイド下マンモトーム生検191件のうち, 検査中に気分不良をおこした13件について検討した. 【結果】気分不良をおこしたタイミングはポジショニング時が1件, 麻酔後が8件, 採取後半が4件だった. 191件の平均検査時間は43.2分だった. そのうちポジショニング開始からタ...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2010, Vol.60 (1), p.84-85
Hauptverfasser: 斉藤美智子, 井上壽子, 鈴木純江, 鈴木清香, 坂元晴子, 中野聡子, 大塚正彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】当院では微細石灰化病変に対してUp-right方式にてステレオガイド下マンモトーム生検を施行している. 【目的】検査を確実に, 迅速に, 安全に, 苦痛無く行なうためにどういう工夫が出来るのかスタッフ側, 患者側, 環境の3要因から検討した. 【対象】2006年1月から2009年3月まで, 当院で施行したステレオガイド下マンモトーム生検191件のうち, 検査中に気分不良をおこした13件について検討した. 【結果】気分不良をおこしたタイミングはポジショニング時が1件, 麻酔後が8件, 採取後半が4件だった. 191件の平均検査時間は43.2分だった. そのうちポジショニング開始からターゲットの設定までの平均時間は16.4分, 気分不良症例での同平均時間は15.2分だった. 【考察】ポジショニングにかかる時間と気分不良の相関性を検討したが, 明らかな要因とはならなかった. 麻酔後に気分が悪くなった要因として注射による痛みと恐怖心が考えられた. 採取後半に気分不良になった要因として, 姿勢保持の苦痛, 緊張による疲労, 検査への不安が考えられる. 今後は患者の緊張を和らげるために, 検査についての十分な説明を徹底し, 苦痛軽減のために総検査時間を短縮していく事が課題である.
ISSN:1343-2826