2. 最近経験した頭蓋骨腫瘍4例

頭蓋骨腫瘍の発生頻度は全良性骨腫瘍の2%, 全悪性原発性骨腫瘍の1%とまれである. 全体では, 転移性骨腫瘍の頻度が高く, 原発性頭蓋骨腫瘍の中では, 骨種が最も多いといわれている. 我々はこの1年で手術を施行し確定診断し得た比較的珍しい骨腫瘍を4例経験したのでここに報告する. 頭蓋骨腫瘍症例一覧72歳男性, 頭部外傷を契機に発見, 骨透亮像を認めた. 36歳女性, 主訴:頭痛, 頭部単純写真にて骨透亮像を認めた. 66歳男性, 頭部外傷を契機に発見, 骨硬化像を伴う骨の膨隆を認めた. 48歳女性, 主訴:前頭部腫瘤, 頭部単純写真では明らかな異常なし. いずれも術後経過は良好である. 上記4...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2009, Vol.59 (3), p.297-297
Hauptverfasser: 石原淳治, 清水暢裕, 清水庸夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:頭蓋骨腫瘍の発生頻度は全良性骨腫瘍の2%, 全悪性原発性骨腫瘍の1%とまれである. 全体では, 転移性骨腫瘍の頻度が高く, 原発性頭蓋骨腫瘍の中では, 骨種が最も多いといわれている. 我々はこの1年で手術を施行し確定診断し得た比較的珍しい骨腫瘍を4例経験したのでここに報告する. 頭蓋骨腫瘍症例一覧72歳男性, 頭部外傷を契機に発見, 骨透亮像を認めた. 36歳女性, 主訴:頭痛, 頭部単純写真にて骨透亮像を認めた. 66歳男性, 頭部外傷を契機に発見, 骨硬化像を伴う骨の膨隆を認めた. 48歳女性, 主訴:前頭部腫瘤, 頭部単純写真では明らかな異常なし. いずれも術後経過は良好である. 上記4症例につき経過報告及び若干の文献的考察を加え報告する.
ISSN:1343-2826