変形性股関節症におけるWISH型股関節装具の動的バランスに及ぼす影響: Cross test, Timed up and go test, Multi-directional reach testの比較検討

【背景・目的】 変形性股関節症に対する装具療法としてWISH型股装具を作成した. Harris Hip score (HHS) とJOAスコアにおいて有意な股関節機能の改善を認めている. 今回この股装具の動的バランスにおける効果を調べた. 【対象と方法】 変股症患者8名を対象とし, Cross test, Timed up and go test (TUG), Multi-directional reach Test (MDRT) の動的バランス検査を施行した. 【結 果】 検者内信頼性ではCross testにおける左右の振幅と最速TUGおよび健側上肢での前, 側方のreach testに高...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2008/11/01, Vol.58(4), pp.387-396
Hauptverfasser: 佐藤, 江奈, 佐藤, 貴久, 吉川, 絢子, 山路, 雄彦, 臼田, 滋, 渡辺, 秀臣
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【背景・目的】 変形性股関節症に対する装具療法としてWISH型股装具を作成した. Harris Hip score (HHS) とJOAスコアにおいて有意な股関節機能の改善を認めている. 今回この股装具の動的バランスにおける効果を調べた. 【対象と方法】 変股症患者8名を対象とし, Cross test, Timed up and go test (TUG), Multi-directional reach Test (MDRT) の動的バランス検査を施行した. 【結 果】 検者内信頼性ではCross testにおける左右の振幅と最速TUGおよび健側上肢での前, 側方のreach testに高い信頼性を認めた. 装具非装着では, 患側上肢での前, 側方のreach test, 至適速度のTUGで特に信頼性は低かった. 今回の動的バランス検査では装具装着による有意な効果は認められなかったが, 装具の有無にかかわらずHHSと最速TUGの間に有意な負の相関を認めた. 【結 語】 装具を装着した条件でも最速TUGは信頼性のある股関節機能を反映していると考えられた.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.58.387