2. 観血的整復を要した小児橈骨頸部骨折の治療経験
我々は昨年1年間に小児橈骨頸部骨折に対し, 観血的整復を要した3例を経験したので報告する. 年齢は9歳から12歳, Judet分類でType IIIが2例, Type IVが1例(上腕骨内側上顆骨折と肘頭骨折を合併したJeffery型骨折)であった. 2例で全身麻酔下に徒手整復・経皮的整復が不可能であったため, また1例では徒手整復できたが, 整復後に回外制限を認めたため, 観血的整復固定術を施行した. すべて経皮的にK-Wireを用いての頸部斜め固定法とした. K-Wire抜去後にリハビリを開始し, 2例では機能障害のない関節可動域を獲得した. 一方, Type IVでJeffery型骨折例...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2008, Vol.58 (3), p.338-338 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 我々は昨年1年間に小児橈骨頸部骨折に対し, 観血的整復を要した3例を経験したので報告する. 年齢は9歳から12歳, Judet分類でType IIIが2例, Type IVが1例(上腕骨内側上顆骨折と肘頭骨折を合併したJeffery型骨折)であった. 2例で全身麻酔下に徒手整復・経皮的整復が不可能であったため, また1例では徒手整復できたが, 整復後に回外制限を認めたため, 観血的整復固定術を施行した. すべて経皮的にK-Wireを用いての頸部斜め固定法とした. K-Wire抜去後にリハビリを開始し, 2例では機能障害のない関節可動域を獲得した. 一方, Type IVでJeffery型骨折例では回内制限が残存している状況である. 高度に転位した症例では, 観血的整復をせざるを得ない場合があるが, その成績は予後不良との報告が多い. しかし今回のように合併損傷がない例では観血的にしっかり整復し, その後のリハビリを継続することで長期的には機能改善が得られると考えられる. |
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ISSN: | 1343-2826 |