8. 局所治療が奏功した進行陰茎癌症例

症例は83歳. H17.3 当院にて亀頭腫瘤精査勧められるも放置. H19.11.22 病勢の進行により食事摂取不能となり他医入院. 11.30 精査加療のため当科紹介された. 入院時, 局所の激痛のためか意思疎通不能. PS4. 触診上, 陰茎根部から陰嚢に浸潤する進行陰茎癌で両鼠径リンパ節転移が疑われた. 同日膀胱瘻造設. 12.3 全除精+尿道会陰瘻造設術+両側鼠径リンパ節郭清施行. 広大な皮膚欠損を生じたが, 陰嚢皮弁により被覆可能であった. 病理所見は高分化扁平上皮癌, 鼠径リンパ節転移. 術後, 創部の回復は順調で, 1.7より化学放射線治療中である. 術後, 疼痛が消失したため,...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2008, Vol.58 (2), p.264-264
Hauptverfasser: 森川泰如, 黒川公平, 小川晃, 東洋臣, 武智浩之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は83歳. H17.3 当院にて亀頭腫瘤精査勧められるも放置. H19.11.22 病勢の進行により食事摂取不能となり他医入院. 11.30 精査加療のため当科紹介された. 入院時, 局所の激痛のためか意思疎通不能. PS4. 触診上, 陰茎根部から陰嚢に浸潤する進行陰茎癌で両鼠径リンパ節転移が疑われた. 同日膀胱瘻造設. 12.3 全除精+尿道会陰瘻造設術+両側鼠径リンパ節郭清施行. 広大な皮膚欠損を生じたが, 陰嚢皮弁により被覆可能であった. 病理所見は高分化扁平上皮癌, 鼠径リンパ節転移. 術後, 創部の回復は順調で, 1.7より化学放射線治療中である. 術後, 疼痛が消失したため, 患者の全身状態は著しく改善しADLは年齢相応となった. 高齢者悪性腫瘍ではQOLを重視した積極的治療が大切であると考えた.
ISSN:1343-2826