14. 肺血流シンチグラフィSPECTによる肺気腫例の機能評価
【目的】肺血流シンチグラフィ(肺シンチ)を定量化して肺気腫例の肺機能を検討した. 【対象と方法】1996年2月~2004年3月にTc99m-MAA, 185MBqを用いた肺シンチSPECTに胸部CTが施行された非肺癌例303症例を対象とした. CTで肺気腫とされた39例をPE, これ以外をNon-PEとした. SPECTから3次元容積を算出し, 閾値10%の肺容積を基準容積とし, 閾値10%~10%毎の基準容積に対する容積比率を求めた. コントロールとの容積比率差から不均等分布値, D値を算出した. 一方, 閾値30%の容積を有効血流容積とし, 予測肺活量に対する割合, 有効血流容積比, V値...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2008, Vol.58 (1), p.106-107 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】肺血流シンチグラフィ(肺シンチ)を定量化して肺気腫例の肺機能を検討した. 【対象と方法】1996年2月~2004年3月にTc99m-MAA, 185MBqを用いた肺シンチSPECTに胸部CTが施行された非肺癌例303症例を対象とした. CTで肺気腫とされた39例をPE, これ以外をNon-PEとした. SPECTから3次元容積を算出し, 閾値10%の肺容積を基準容積とし, 閾値10%~10%毎の基準容積に対する容積比率を求めた. コントロールとの容積比率差から不均等分布値, D値を算出した. 一方, 閾値30%の容積を有効血流容積とし, 予測肺活量に対する割合, 有効血流容積比, V値を算出した. 同様に, 左右肺についてDl, Dr, Vl, Vr, 肺を前後区域に分け, Da, Dp, Va, Vpを算出した. 【結果】肺気腫例のD値は有意に高く, 後区域で有意に高かった. 【結語】肺気腫例は, 血流分布の不均一性が高く, 後区域の高度な不均一性が呼吸苦の一因と考えられた. |
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ISSN: | 1343-2826 |