19. 終末期患者が在宅へ移行するための看護者の役割
【はじめに】高齢化社会や核家族化が進む現在, 介護力の低下が家族に大きな負担や不安となることや, 介護してくれる家族がいないことなどが障害となり, 在宅へ移行できないケースも多い. 今回, 在宅療養を強く希望している終末期患者が, 歩行もままならない状態で退院され, 在宅でやりたいことが出来たことで, ADLの向上をはかることができた. この事例を通し, 終末期患者が病院から在宅療養に移行するには, 看護者として何が必要かを学んだ. 【患者紹介】A氏:75歳 男性 病名:直腸癌再発家 族構成:妻と2人暮らし, 娘が1人いるが実家から自動車で約1時間の所に在住【経過】H16年5月12日直腸癌にて...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2006, Vol.56 (4), p.367-368 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】高齢化社会や核家族化が進む現在, 介護力の低下が家族に大きな負担や不安となることや, 介護してくれる家族がいないことなどが障害となり, 在宅へ移行できないケースも多い. 今回, 在宅療養を強く希望している終末期患者が, 歩行もままならない状態で退院され, 在宅でやりたいことが出来たことで, ADLの向上をはかることができた. この事例を通し, 終末期患者が病院から在宅療養に移行するには, 看護者として何が必要かを学んだ. 【患者紹介】A氏:75歳 男性 病名:直腸癌再発家 族構成:妻と2人暮らし, 娘が1人いるが実家から自動車で約1時間の所に在住【経過】H16年5月12日直腸癌にてマイルズ手術施行後, 2週間に1回, 化学療法を施行していた. H17年7月頃から, 下肢にシビレと浮腫があり, 8月10日頃より下肢の動きが悪く, 排尿もないため, 8月12日入院となる. 入院後, 1%リドカイン持続点滴, 利尿剤を使用し症状コンロールを行った. 歩行リハビリ施行, 9月8日に外泊. 家族は退院を拒否するが, 本人の強い希望によりそのまま退院となる. 【考察, まとめ】在宅へ移行するための看護者の役割として(1)患者と家族の意思, 希望を確認する. (2)症状コントロールを行う. (3)介護力の調整. (4)緊急時の体制づくり. が重要であることを学んだ. |
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ISSN: | 1343-2826 |