4.多発性肺転移で発見された若年性腎細胞癌の1例(続報)
15歳, 女性. 高等学校検診の心電図にて左室肥大を指摘され当院内科を受診した. 胸部レントゲンにて多発性腫瘍陰影を認めたため胸腹部CTを施行した. この結果, 右腎腫瘍多発性肺転移であり当科に紹介を受けた. 2001年6月20日に経腹的右腎摘出術を施行した. 病理はRenal Cell Carcinoma, acinar type, G1, pT3b, pN2であった. 術後療法としてまずIFNα300万単位を連日使用することから開始し, 投与量, 間隔を変更したが白血球, 血小板の減少や強い悪心, 嘔吐のため継続投与不可能と考えた. IL-2に変更し継続的に投与をしたが, 特に強い副作用な...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2006, Vol.56 (3), p.249-250 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 15歳, 女性. 高等学校検診の心電図にて左室肥大を指摘され当院内科を受診した. 胸部レントゲンにて多発性腫瘍陰影を認めたため胸腹部CTを施行した. この結果, 右腎腫瘍多発性肺転移であり当科に紹介を受けた. 2001年6月20日に経腹的右腎摘出術を施行した. 病理はRenal Cell Carcinoma, acinar type, G1, pT3b, pN2であった. 術後療法としてまずIFNα300万単位を連日使用することから開始し, 投与量, 間隔を変更したが白血球, 血小板の減少や強い悪心, 嘔吐のため継続投与不可能と考えた. IL-2に変更し継続的に投与をしたが, 特に強い副作用なく経過し現在1日70万単位を週3日投与している. 6ヶ月毎の定期的胸部レントゲン, CTでは術前より認めていた両側多発肺転移巣は術後約4年が経過した現在も増大なく経過している. |
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ISSN: | 1343-2826 |