2. びまん性嚥下性気管支炎の1例
【症例】80歳, 男性【主訴】呼吸困難, 咳嗽, 喀痰【病歴】編成15年8月, 胸部レントゲン上以上を指摘され当院を紹介. 精査目的で入院となったが, 入院後, 胸部レントゲン上陰影の改善を認め, また本人の希望もあり退院. 近医で経過観察されていたが, 平成16年8月, 呼吸困難を認めたため当院を紹介され, 精査目的で入院となった. 【既往歴】大腸がん, 糖尿病, 閉塞性動脈硬化症【家族暦】特記事項なし【入院時身体所見】慎重160cm, 体重33kg, BMI13.0, SpO2 87%, 体温37.6℃, 血圧133/70mmHg, 脈拍87/分, 整, 眼瞼結膜:貧血無し, 眼球結膜:黄...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2005-11, Vol.55 (4), p.395-395 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【症例】80歳, 男性【主訴】呼吸困難, 咳嗽, 喀痰【病歴】編成15年8月, 胸部レントゲン上以上を指摘され当院を紹介. 精査目的で入院となったが, 入院後, 胸部レントゲン上陰影の改善を認め, また本人の希望もあり退院. 近医で経過観察されていたが, 平成16年8月, 呼吸困難を認めたため当院を紹介され, 精査目的で入院となった. 【既往歴】大腸がん, 糖尿病, 閉塞性動脈硬化症【家族暦】特記事項なし【入院時身体所見】慎重160cm, 体重33kg, BMI13.0, SpO2 87%, 体温37.6℃, 血圧133/70mmHg, 脈拍87/分, 整, 眼瞼結膜:貧血無し, 眼球結膜:黄染なし, 胸部:呼気時にwheezingを認める. 腹部:人工肛門あり, その他特記すべき所見無し. 四肢:前頸部浮腫無し【入院時肺機能検査】VC 1.29L, %VC 43.3%, FVC1.37L, FEV1.0 1.35L, FEV1.0%(G)98.5%【喀痰検査】抗酸菌塗抹・培養(-):3日間一般菌培養陰性, 細胞診class II【胃液検査】抗酸菌塗抹・培養(-)【まとめ】びまん性嚥下性細気管支炎の1例を経験した. 頭部MRIでは脳梗塞は認めず, また水のみ試験でもむせは無く, 体力の低下, 寝たきり生活による不顕性誤嚥が原因であると考えられた. 抗生剤による加療とリハビリテーション, 生活指導, 栄養指導などにより改善した. 本疾患は稀でないとされており, 食事摂取と関連した発熱や肺炎を起こす高齢患者で, ADLや全身状態の低下, 特に脳血管障害を有する場合は, 嚥下機能障害の存在を疑う必要が有ると考えられた. |
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ISSN: | 1343-2826 |